
僕の知ってる限り、浜松には2軒、活版印刷所があります。
1つは、中区髙林にある「浜松名刺印刷」。
こちらはベテラン職人さんによる活字を使った伝統的なスタイル。
もう1つが、手フート(小型の手動活版印刷機)を持って大阪からUターンしてた僕(笑)
ちなみに大阪では小型の手動活版印刷機のことをテキンと呼ぶことが多く
浜松では、浜松名刺印刷さんが言うには、手フートと言う。
名前のルーツなどは、なにわ活版研究所へ。
浜松に帰ってきて早々、ZING vol.3 に活版印刷工として参加。
ZINGは、シルクスクリーンや箔つけなど、さまざまな印刷技法を使ってZINE作りを体験できる場。
ZING – 新しいZINEのカタチ –
このイベントで知り合いがぐっと増え、
creative lab AmaZing や鴨江アートセンターでのワークショップをするきっかけにもなりました。
その後も、浜松でデジタルファブリケーションを実践している「take-space FABLAB HAMAMATSU」で
レーザーカッターを使って活版の版をつくって、デジタルとアナログの可能性に触れたり、
レーザーカッターと活版印刷がコラボした最高傑作!「木版活版」というスタイル
振り返ると、浜松では、活版印刷機を持ち出して活動することが多かったなぁと。
今の活版の魅力は、凹みやインキのかすれ(職人としてはNGだけど)、
紙の風合いなどさまざまな魅力があるけど、
時間をかけ汗をかいてものをつくる楽しさや、作品が完成したときの達成感。
そんな初期衝動にも似たものづくりの醍醐味も体験してもらいたいなとも。
活版印刷工として技術を磨いていくのはもちろんだけど
活版がたくさんの出会いをつくってくれたように
人とのつながりが生まれる場をつくっていきたいと思っています。