
DORPのメンバー3人で、
浜松のFabLabこと、Take-Spaceに行ってきました。
目的は、最先端の機械を使って、超アナログな活版印刷の可能性を探ること。
今回は、レーザーカッターを使って、活版用の版をこしらえます。
先日の訪問は、今日の日の打合せでした。 (click!)
我慢できないので、言っちゃいますが
もう、びっくりするくらい素敵なものができあがりました!
イラストレーターデータから、手軽に版をつくれるのです。
Siphon Graphicaの宮下さんに、データを用意していただきました。
Siphon Graphica
http://siphongraphica.tumblr.com/
アクリル板を使って、版をつくります。
彫る深さを調整したり、制作時間はデザインによるけど、だいたい10分程度。
データを反転するのを忘れるミスを犯すも、意外とこまかな部分も印刷されました。
ICチップなんかに使う、プリント基板を版にしたもの。
表面が銅なので、シャープな感じの仕上がりに。
刷り上がったのがこちら。
この風合いに、男子4人が色めきだちます。
キュリアスメタル(モスグリーン)やケーネスボード(オレンジ)など、いろんな紙で試してみる。
MDFはかなりいい感じに仕上がります。
まるで木版画のようです。
インクが乗りすぎた部分があるけど、これは調整すれば問題なし。
海外では、ウッドタイプという木の活字を使ったレタープレスがあるし
日本でも職人さんが記号や特殊な文字を木で彫って、
足し駒(足りない文字を足す)ということは行われていました。
活字種字彫刻師の君塚孝雄さんが、木活字を残されています。
種字彫刻師 君塚孝雄氏による模刻 | 長崎活版巡礼
http://nagasakirinne.com/kappan/?p=100
そんな職人技をイラストレーター&レーザーカッターで復活させることができるなんて
デジタルファブリケーションのすごさと可能性にびっくりです。
木版活版、ちょっと真剣に取り組んでいきます!
今回の実験に協力いただき、いろんな提案をしていただいた、
Take-Spaceの竹村さん、ありがとうございました!
Take-Space
http://www.take-space.com/