
写真と組み合わせた活版印刷
紙はこちらの活版名刺でも使用した、1mmのチップボール。活版印刷のいいところは、家のプリンターや町やネットプリントで使う普通の印刷機では通らない厚い紙やトレーシングペーパーのように薄い紙に印刷できること。逆に写真などのきれいな印刷は苦手。写真を使った年賀状にしたかったけれど、チップボールが厚すぎてカラー印刷できない。今回は写真を印刷に出して、それをのり付けするというアナログな手法を採用しました。
インキは写真が映えるように銀色を使用。紙の色にとけて少し読みにくいけれど、ちょっと斜めにするときらきらと反射して、正月らしく華やかな感じに。紙が硬く、手動の活版印刷機なのでそこまで凹んでいないけれど、触れば凹みを感じられる、活版ならではの風合いを楽しめます。
今年は活版の工房もできるので、写真と活版の組み合わせ、いろいろと試行錯誤してみたいです。
アイデアや実験も募集中です。
活版印刷 年賀状
paper: チップボール(0.96mm)
print: 1c 片面活版印刷(真鍮板)
Color: 銀色
photo:大杉晃弘