
古本で、ずっと気になっていた本『保育園産の米』を入手。
内容はというと、大阪は寝屋川にある保育園の園児たちが育てたお米や野菜を使ったレシピ集。前半には理事長先生が食育を始めようと思った想いや、子どもたちが育てる様子を記したユーモラスな文章に思わず笑みがこぼれてしまいます。
ちなみにコピーは、グッドデザイン賞を受賞した一人称童話シリーズを手がけたクゲユウジさん。
ほかのレシピ集とちがってていいなと思ったのは、スタート地点が食育から始まっているところ。レシピを作るにあたって、忙しいお母さんやお父さんでもサクッと作れて、子どもたちもお手伝いできるすき間があるという点にも、そんな想いが垣間見えます。
読んでいて、見ていて、とてもほっこりする内容。
きっと園の募集も増えたんだろうなと、大人な見方をしてしまいました(笑)
表紙の紙はパチカ
そして紙好きの間では有名な、加熱型押しすると透明になるパチカを使い、お米部分を透明で表現。園のほっこりした感じをうまく演出しています。古本なので帯は付いてなかったのだけど、本来は、お茶碗が描かれた帯があって、それをめくるとおにぎりがあわれるという、ニヤリとしてしまう演出が心憎いです。
ちなみに表紙はこちら
デザインも内容も素敵な本だけど、何のために生まれた本なのか、そのストーリーが垣間見えるのが、何よりも素敵で惹かれてしまう理由なんだと思います。