
ちょっと乱暴ですが、広告は内容別に3つに分類することができます。
1つは「情報」。
いついつにイベントがありますよーとか、
この商品はいくらですよーといったもの。
2つめは「イメージ」。
直接的な情報ではなく、カッコイイ、心地よいなど、雰囲気を伝えるもの。
ブランディング広告もこの範疇かと。
3つめは「メッセージ」。
提案を投げかけるスタイルで、考えるきっかけを与えてくれる広告。
ACジャパンはこちら。
メッセージを投げかけ、自社の商品に落とすものもあります。
「ママが映画館に通える国ってすてきでしょ?」と投げかける
TOHOシネマズ「ママズクラブシアター」は個人的にも好き。
ボディコピーが秀逸です。
伝えなくてはいけないことを伝える
先日、遠州地域の衣食住を体感できる「遠州バザール」に遊びに行きました。
地元工務店や手作り作家、飲食店が軒を連ねるなか、
ひときわ目を引いたのが「天竜材PRゾーン」でした。
「sokono山」と掲げられた一角は、(このロゴが素敵です)
天竜材がある天竜の山の魅力を伝える写真展示をはじめ
きこりが作ったクロモジ茶、阿多古和紙、天竜鹿から作ったドッグジャーキー
ひのきシロップのドリンク、天竜の山をモチーフにした注染てぬぐい
さらには、天竜材の端材を使った木工ワークショップなどが行われていました。
身近すぎて気付かない天竜の魅力や価値を、
「関わり」をキーワードに、あらゆる手法で伝えています。
とてもクリエイティブなアイデアで表現したコーナーだと感じました。
このような活動への興味が高まり、共感し協力する企業がもっと増えてくれたら
きっと豊かな社会になるんだろうなと。
企業が伝えたいことだけでなく、
今、伝えなくてはいけないことを伝えるのも、
広告に携わる僕たちの役割だと気付かされました。
そんな状況をつくっていかないといけないんだろうなと思わせてくれる展示でした。