写真と、企み

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「はたらく」を考えるビジネス誌『WORK MILL』

2017年10月12日


僕が、働き方やコワーキングスペースの考え方が好きというのもあって、
岡村製作所とForbes JAPAN編集部による「はたらく」を考えるビジネス誌『WORK MILL』が、なかなか面白い。

企業勤めでもフリーランスでもパソコン一台で仕事ができる時代に、人々が殺到している「仕事場」がある。
起業家、デザイナー、企業人……多様な知とセンスが交わり、
未来を創る究極の仕事場にイノベーティブでサステナブルに働くヒントを探る。

日本をはじめ、世界各国のさまざまなコワーキングスペースを訪ね、
これからの新しい働き方を探る、見ごたえある内容です。
ちなみにデザインは、あの岩淵まどかさん。

NYのモダンなスペースから、バリのリゾート空間、
職人を対象にしたフランスの工房的なスペース、オランダでは大草原のキャビンのコワーキングスペースなど
日本のそれとはまったく違う雰囲気に、見ているだけでわくわくしてしまいます。

もし、コワーキングスペースをつくるとしたら…

●デザイナーやクリエイターのためのコワーキングスペース
紙の見本帳や紙サンプル、フリーペーパーやZINE、デザイン年鑑が並ぶ本棚
活版印刷機やシルクスクリーンといった、気軽に印刷を楽しめる道具があったり、
デザインの作業をするというよりも、アイデアを誘発するような仕掛けのある場所にしたいな。
企業の人も、ここに来れば相談できるようにするとか。
[DORP]でこんな場所をつくりたいな。

●農家のためのコワーキングスペース
キッチンがあって、畑でとれた野菜を使って料理したり、加工品の試作ができる。
農業に関する資料もあったり、販売できなくなった不揃いの野菜を売れるスペースもある。
一緒に、苗を育ててもいいかも。

誰々のためのと言っているけれど、あくまでメインであって
彼らに会うために、いろんな人が来てもOKだし、そうなるイベントなども必要なんだと思います。

地方都市、郊外にこそコワーキングスペースは必要

日本だとイノベーションを創出する場、
自由に働く場所を選べる多様な働き方をサポートする場としてのイメージが強い場所ですが、
多様な価値観を持った人とつながれる場所と、というのが本質的な価値だと思います。

「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」と、『アイデアのつくり方』で触れられているように、
さまざまな人との出会いは、間違いなくアイデアの元を刺激するはずです。
企画に悩んで悶々としているとき、同僚と話すと視界が開けるように。


そんな場が欲しいなと思う原点は、アメ村のビルの屋上にあったキッチン付きのギャラリーにあります。
才能あふれる人が集まり、おいしい食事とお酒を味わいながら他愛ない話で盛り上がる。
知的好奇心を満たす、とても豊かで贅沢な時間でした。
そこでの出会いがきっかけで、写真教室をしたり、
古民家再生を手伝ったり、素敵な出会いもいっぱいありました。
30代の前半をそんな場所で過ごせたことは、僕の宝物です。

特に地方都市では、こういった場をつくることが必要だと感じています。
働き方改革と言うよりも、新しい価値を創る場として。

車移動が多い地方だと、家と会社の往復だけで、意識しないと新し刺激はほとんどありません。
電車通勤でもないから、ポスターや中吊りといった広告を見る機会もないから、都会と比べてインプットが圧倒的に少ない。
その点でも、市街地よりも、むしろ郊外の方がより求められてると思います。
かつては、カフェや服屋、映画館などがそんな役割を果たしていたでしょうけれど(これらのお店で、それができればOKだけど)
エリアの価値をあげるためにも、今こそコワーキングスペース的な場所が必要なのです。

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About

大杉晃弘(コピーライター)/1975年、静岡県浜松市生まれ。結婚情報誌、住宅情報誌の制作ディレクター/コピーライターとして、企業の販促活動をサポート。2011年「写真と、企み」設立後、2013年、浜松へUターン。編集的視点、事象の裏側にあるストーリーを大切に広告制作(企画、コピー、写真撮影)を行う。また、活版印刷工として、活版印刷やワークショップも実施。町の編集室&印刷工房をつくるため画策中。 詳細はこちら

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