
2016年、仕事でインタビューした人はちゃんと数えていないけれど、がっつりインタビューもあれば、お店紹介のような簡単なものも含めると、だいだい200人ぐらいでしょうか。
インタビューはもちろんのこと、お店紹介においても、消費されるような単なる店舗情報でなく、店主の人となりやこだわりだったり、短い時間の中で他店とは違うその店ならではの価値を引き出せるよう努めています。それは、もともとウエディング業界でどう他社と差別化して、自社の価値を見つけ、伝えるかという世界で仕事をしてきた経験が大きいんだと思います。
毎回の取材にどきどきするし、文章を書くのは大変だけど、新しい価値観に触れられるという魅力があるから仕事を続けているんだろうなと。特に創造都市の仕事では、観光や建築、まちづくり、パーマカルチャー、中山間地域の問題、ものづくり作家さん、きこり、ファブなど、多種多様な分野の方とお話ししていて、とても楽しい。(事前準備をしているのもあるけれど、幅広いジャンルにも関わらずそれなりに応対して話ができる自分も、もしかしたらすごのかもと思うときも(笑)本当はインタビュイーがうまくリードしてくれてたり、同行の営業マンのおかげなんですが)
大掃除をしていて久しぶりに開いた息子のアルバムに、「人生は大変なことも多いけど、面白ことや素敵な人で満ちあふれているから、一緒に人生を楽しみましょ」と書いた自分のコメントを見つけました。行き詰まったときに助けてくれたのは、いつも人でした。いきなり連絡をして会いに行ったにも関わらず話を聞いてくれたり、もちろん周りの人たちも。自分の書いた文章や写真が、同じように誰かのきっかけになってくれたらうれしく思います。インタビュー取材を通じて出会った多様な価値観を届ける仕事をもっと大事にしていきたいと思います。
取材の機会をつくってくれた方々、インタビュイーのみなさん、お店のおっちゃんも、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。みなさんにとって幸多き一年になりますように。それでは、よいお年をお迎えください。