
商品をどのように紹介していくかは、広告に携わるものにとって頭を悩ませるところ。商品特徴をアピールしたり、使い手の情緒に訴えかけたり、いろんなアプローチがあるけれど、個人的に好きなのが、商品をつくっている人を通して魅力を伝える方法。今回紹介する紙見本帳は、そんな手法を使った1冊です。
平和紙業の「A-plan」は、20年以上も使われている普通の紙。
この紙が、どんな場所で、どんな人たちが、どんなふうにつくっているか、紙見本帳のなかで丁寧に紹介されています。
工場のある町の風景、紙ができていく様子や働くスタッフの写真、A-planが生まれたストーリーやスタッフへのインタビューで構成されています。また全ページにわたって、A-plan全斤量(厚さ)と全色を使ったアイデアも秀逸。長く愛され続ける紙を紹介するに相応しい、丁寧な仕事が素晴らしいです。
僕もこんなえぇ仕事できるようにがんばらにゃ。
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A-plan
写真:一之瀬ちひろ
文 :雪 朱里
企画・デザイン:宮田裕美詠(2013年のJAGDA新人賞を受賞)
印刷・製本:株式会社山田写真製版所
プリンティングディレクター:熊倉桂三、高智之
取材協力:日本製紙株式会社・大竹工場のみなさん
A-plan
http://www.heiwapaper.co.jp/products/details/4100050.html