
昨年の夏から取材、撮影、編集をしていた繊維のPR冊子「遠州さんち」が、先日無事に納品されました。
広巾と呼ばれる洋服地などを扱う機屋さん12社を訪ね、技術的なこと、織物に対する想いなど、たくさんお話を聞かせてもらいました。ガシャガシャと音を立てて布が織られていく様子は、何度取材しても飽きることなく、むしろ織物の奥深さにはまっていくのでした。昔ながらの機屋さんが多いのもあって、見るもの全てがフォトジェニックで、写真の枚数がどんどん増えてしまいました。
基本的にアパレルのバイヤーさんに配布するとのことで、設備などのスペック、最低単価といった情報も掲載しています。
さらに、遠州地方に商談に来た際に役立てもらえるよう、機屋さんおすすめのスポットもマッピングしたり、方言がきつい職人さんの言葉が分かるようにと用語集に方言も加えています。イラスト満載で、遊び心あふえれるデザインになっています。
もちろん遠州織物の歴史、布ができるまでの工程、専門家からのコメントなど、一般の人でも楽しめるページもあります。
遠州織物といっても各社それぞれに強みやこだわり、思いがあって、そんな個性あふれる小さな機屋さんの集まりが遠州ならではの魅力だと言うことに気付かされました。
図書館をはじめ、鴨江アートセンターやコミュティスペース「any」などに置かせてもらいました。
お近くの際にはぜひお手にとってください。
完成品が布ということで、なかなか目にする機会は少ないですが、世界が認める高品質な織物が、地元遠州で作られていることをたくさんの人に知ってもらえたらうれしいです。
浜松ものづくり企業ナビ SOUでもPDFを配布しています。